性格心理学について読んだことがあれば、こんな主張を見かけたことがあるはず。「MBTIは非科学的、ビッグファイブの方が優れている」
それは部分的には正しい。でも何か重要な部分が抜けている。全体像はこうだ。
ビッグファイブ(OCEAN)とは?
ビッグファイブ、別名OLEANは、学術心理学の主流モデル。5つの広い特性を、連続体上で測定する。
サイド・バイ・サイド比較
| 特徴 | MBTI | Big Five |
|---|---|---|
| 科学的妥当性 | 中程度(認知機能でより強い) | 高い、数十年の研究に裏付けられている |
| タイプ数やスコア数 | 16個の独立したタイプ | 5つの連続したスペクトラム |
| 再テスト信頼性 | 5週間後に約75%同じタイプ | 高い、時間経過で非常に安定している |
| 学者が使用 | 研究ではほとんど使われない | 心理学研究の標準 |
| 一般人が使用 | 世界中で極めて有名 | かなり知名度が低い |
| 感情の安定性をカバー | 直接的な対応はない | あり、神経症傾向という指標 |
| コミュニティとアイデンティティ | 強い、自分のタイプに強く共感する | 弱い、「私は外向性72%です」は記憶に残らない |
| 実用的な自己理解 | 高い、豊かな説明と枠組みがある | 中程度、正確だが実践的な応用は限定的 |
MBTIがビッグファイブにどう対応するか
二つのシステムは無関係ではない。研究は一貫した相関関係を示している。
- MBTI Extraversion (E) ビッグファイブの外向性と密接に対応
- MBTI iNtuition (N) ビッグファイブの開放性が高いことに対応
- MBTI Feeling (F) ビッグファイブの協調性が高いことに対応
- MBTI Judging (J) ビッグファイブの勤勉性が高いことに対応
- Big Five Neuroticism MBTIに直接的な対応がない、これはMBTIの本当の弱点
つまり両者は重なる領域を測定しているが、フレームワークが異なる。MBTIは共感できるタイプに当てはめ、ビッグファイブは人間のストーリーなしに生の数値で測定している。
MBTIの本当の弱点
MBTIへの最も妥当な批判は、それが間違っているのではなく、連続的な特性を二者択一の箱に押し込むことで情報が失われるという点。内向か外向かのどちらか。だが内向性52%の人と95%の人を同じタイプと呼ぶのは、MBTIが無視している意味のある違いを失っている。
ビッグファイブはそのニュアンスを保つ。「外向性が高い」という言い方は「私は外向型です」より正確。
ビッグファイブの本当の弱点
ビッグファイブは正確だが冷たい。「勤勉性が高くて、開放性は中程度で、神経症傾向は低い」というアイデンティティを持つ人はいない。コミュニティもないし、説明の深さもないし、自分を理解するのに役立つストーリーもない。
MBTIのタイプ説明には本物の心理学的洞察が含まれている、特に認知機能に基づいている場合。だから心理学者に否定されても、何百万人もの人がそれを役立つと感じる。
どちらを使うべき?
自己理解と個人的成長のために、MBTI、特に認知機能を含めたもの。フレームワークがより豊かで実践的。
学術研究や臨床実践のために、ビッグファイブ。母集団全体でデータがよりきれいで信頼できる。
完全な理解のために、両方を使おう。MBTIのタイプは認知スタイルを教える。ビッグファイブのスコアは正確さを加える、特に神経症傾向で、MBTIが大きく無視している感情的な反応性を示す。
良いニュース、MBTIのタイプを知っていれば、ビッグファイブのプロフィールはかなり予測できる。競うものではなく、同じ人の補完的な角度。